公益財団法人 日本電信電話ユーザ協会 北海道支部

今日から役立つ! 職場のメンタルヘルス

近年、仕事のストレスなどから、職場での「心の病」が増加傾向にあります。具体的には、社員が「うつ病」の診断書を提出して休職する段階で、初めて気づいたというケースがほとんどです。急には発症しないのではないかと思われますが、周りの方も基本的な知識を持っていないために、周囲は「何か元気が無い」「具合が悪そう」「不機嫌で近寄りにくい」程度しか気づかないようです。そこで、今回は職場における「メンタルヘルス」をテーマに、ストレスの基礎知識とマネジメント方法(コントロール法)をご紹介します。
※「ストレス度診断」をご利用の方は こちら >>>

●「メンタルヘルス」とは
「メンタルヘルス」とは、精神(心)に関わる健康のこと。近年では、複雑な人間関係や長時間労働などの過度なストレスにより、「メンタルヘルス」を損なう人が増加傾向にあり、社会問題となっています。

ストレスってなに?

ストレスってなに?

ストレスとは、外界からの刺激に適応するために生体内で起きる対応の過程
サラリーマンの皆さんはストレスとは、仕事のつかれ、イライラ、身体に表れる苦痛や仕事量の増加によって生じる心身の負担、または人間関係の悪化による不満、気分の悪さなど、ごちゃ混ぜのイメージをお持ちではありませんか?
こちらを少し整理してみましょう。

ハンス・セリエのストレス学説

  • ハンス・セリエ(1907~1982年)が「ストレス」という言葉を医学用語として提唱してから約1世紀、ストレスはいまや世界の共通語となりました。と同時に、世界中の多くの人々がストレスによる被害者となりました、といっても過言ではありません。アメリカ科学アカデミーは、あらゆる病気の70%から80%がストレスによって引き起こされていると推定していますが、こうしたデータは、結果としていやおうなくストレスに対する否定的なイメージを作り出してきました。
  • ストレスという言葉に対する反応は一般的にネガティブ(否定的・消極的)であり、ストレスに対する人々の立場は“被害者”的です。
    しかし、ストレスそれ自体が、よいものでも悪いものでもないのです。人間生来の生理的メカニズムであって、人間が生きていくうえで必要不可欠なものなのです。
  • ここで問題となるのはストレスそのものではなく、そのストレスをとらえる位置や立場なのです。
  • あとでご紹介しますのは、ストレスマネジメントについてです。ストレスの被害者としての立場から、ストレスはマネージしうるという立場への”シフト“をすることです。

ストレスの基礎知識

  • ストレスは(1)ストレッサー(要因)と(2)ストレスサイン(信号)に分けられます。

ストレッサー

  • 物理的・生物的・化学的な原因のストレッサー(騒音,温度,天候など)
  • 社会的な原因のストレッサー(人間関係,社会での役割など)
  • 心理的な原因のストレッサー(怒り,不安,おそれ,あせりなど)
  • 身体的原因のストレッサー(疲れ,痛みなど)

ストレスサイン

  • イライラ
  • 不安
  • 腰痛・肩こり
  • 不眠など
  • 一般に私たちはストレスというと良くないもの、悪いものと考えがちです。たしかに多くのストレスの過程は、快いものではありません。しかし、私たちがしあわせなことと感じているものもストレスの過程で生じてきたものです。このように、ストレスは、それを受ける人の状態やストレッサーの内容によって、快適に感じるものもあれば、不快に感じることもあります。しかし、ストレス自体は同じものです。ですから“ストレス”は良いものでも悪いものでもないわけです。
  • 私たちはこれらのことからすべて解放されてストレスをゼロにするのではなく、適度のストレスにあるときが一番健康で、生産性が一番高くなるのです。

自分のストレスを知ることはできるのでしょうか?

ご自分がストレスの悪い影響を受けているのか、それとも上手に使っているのかを知っておく必要があるでしょう。その上で、もし、かなり状況が良くないとしたら、その原因をさぐりましょう。 また、ストレスマネジメントの一つであるストレスコントロールは、ストレス度があがりすぎたな、と気づいたらすぐ手を打つことが、大きな効果を上げます。たいていの場合そのことすら気づかず、状況を悪化させてしまうものです。
もし、あなたがストレス度上昇のサインにその都度気づくことができたら、それだけであなたの受ける影響はかなり回避されるはずです。
ここで紹介するチェックリストは、一般にストレスのサイン(信号)として現れることの多いものです。 人によって現れかたは異なるので、必ずしも、ここで分類したステップどおりに進行するとは限りませんが、一応の目安として知っておくと役立ちます。